フライトスクールの選び方 基本編 その1(渡航および訓練申請・日本での座学)
今回からはフライトスクールの選び方を基本編として書いていこうと思います。費用に関する部分で費用編と重複するところがありますが、より細かくお伝えできればいいかと思います。
まずは、アメリカで訓練を行う前に日本で注意すべきことについてお話ししたいと思います。
斡旋・仲介業者と訓練校
いきなり物々しい見出しですが、日本でパイロット免許や航空留学について検索すると多くのホームページが検索に引っかかります。この中には実際に訓練を行なっている学校と、日本での事務作業を担当して訓練はアメリカの訓練校に丸投げするような業者がいます。
渡航申請の事務作業のみや、免許がないにも関わらず座学のみを行なっているようなところも見受けられます。仲介業者にお金を払って日本で座学や渡航申請手続きを代行してもらい、実際に訓練を受ける際はアメリカの訓練校に送り込まれるというものです。この際仲介手数料が訓練費用にのせられている場合がほとんどです。
教官の体験談
実際私は2012年にパイロットの免許を取得しましたが、実は私も斡旋業者にを利用しました。私の場合ですと2009年か2008年に東京の代々木にあった業者とFAA自家用操縦士免許の取得のための契約を結びました。mixiの広告でホームページを見つけたような記憶があります。当時から私は福岡に住んでいましたので通学することはできず、独学で勉強をしました。右も左も分からないですので、与えられたテキストをただただ読むことしかできませんでした。1年後に学科試験の話をされて、そこで初めて学科試験の勉強をはじめました。これも自分で辞書片手に訳しながら問題を解いていました。そんなこんなで3年後に時間に余裕ができたので、実地訓練を行いたいと伝え、その後も色々とトラブルがありましたが何とか訓練を開始することができました。
いざ渡米して訓練を始めると訓練校に送金された金額を見て驚きました。日本の会社には300万円ほどお支払いしましたが、送金された金額は当時のレートで90万円程度でした。程なくして追加で自分で滞在費や訓練費用を支払う事になりました。
私の210万円はどこに消えたの??????
アメリカから直接電話で問い合わせたところ、契約書に書いてあってハンコも押されてますよとの事で受け入れるしかありませんでした。
このことがきっかけで自分自身で教官の免許まで全て取得し、訓練生の夢を食い物にしている業者を潰す目的でジープラスフライトスクールを始めました。
2012年の2月から訓練を初めて10月末には教官の免許まで取得しました。全ての免許を取り終わって帰国すると、私が利用した仲介業者は倒産していました、、、、
唯一よかったことはジープラスフライトスクールが提携しているクリスタルエアログループに送り込まれたことです。
話が脱線しましたので、話を戻します。
訓練校の正式な代理店として活動しているところや、海外留学サイトとしてキチンと活動しているところもあります。
悪徳な業者とそうでないところの見分け方
方法は簡単です、どこで訓練するかを聞いて直接その訓練校に確認してください。金額が変わらなければ問題ないです。どっさりと仲介手数料が乗っていたらそこは使ってはダメです。 ジープラスフライトスクールも代理店を募集していますが、どこの代理店を利用されても金額は直接ご連絡いただいた場合と同じ金額ですのでご安心を!! 訓練費用に関しては費用編で書いてある注意点を確認してください。
費用編のブログはこちらから ブログカテゴリー訓練費用
渡航および訓練申請・日本での座学について
前置きが長くなりましたが、今回のタイトルに沿って書いていこうと思います。アメリカで訓練を行うためには必ずM1ビザを取得し訓練を行いましょう。
渡航および訓練申請
M1ビザやその他の書類手続きについて書きます。
M1ビザの申請には、まず訓練校から受け入れを認可される必要があります。
認可されたことを証明するために訓練校はI-20と呼ばれる書類を発行し、権限者がサインをしてくれた原本を郵送してくれます。このI-20というものも曲者ですので後日書いていこうと思います。
それを持ってアメリカ大使館のウェブページで申請を行います。さらにSEVISの登録と支払い、TSAへの訓練申請を行います。M1の取得方法はアメリカ大使館がYoutubeで公開しています、複雑な手順ですが実際は自力で行えるものです。
のりこ留学物語 アメリカ大使館公式Youtube
こちらの動画ではSEVISの支払いまで教えてくれますので、残りはTSAの申請です。TSAの申請はわかる人がやらないとかなり複雑です。普通は訓練校がやり方等を教えてくれます。機会があればTSAについても書いていければと思います。
実際は自力でできるものを手続き代行のみにお金を支払うのは勿体無くないですか?ジープラスフライトスクールは訓練も行い、更にこのような煩雑な事務作業も代行しています。それでいて他の訓練校よりおそらく安い金額だと思います。実際のところはこの金額でできてしますのに、、、、
残念ですが情報が少ないので広告や説明会などで押し切られてしまうのだと思います。
日本での座学について
座学はもちろん必要です。
ではアメリカでパイロット免許を取得する際に日本で行われる座学について書いていきたいと思います。
座学というのは学校のような授業を想像される方がほとんどだと思います。飛行機の基礎や操縦の基礎を学ぶと思います。
しかしはっきりと言わせていただきます、一つの例外を除いて
教官以外から受ける座学は無意味です。
一つの例外を先に述べると、学科試験のための座学は例外です。英語のテキストでニュアンスなんかが掴みづらく、専門用語なんかは辞書を引いても適した訳はありません。このように学科試験をパスするために特化した座学は有効です。
それ以外の飛行機の飛ばし方や操縦の基礎、無線交信のやり方や、最終口頭試験対策なんかは意味がありません。アメリカではログブックに飛行時間を記入することは当たり前ですが、教官が行なった座学に関しても記載する箇所があります。資格を持った教官でなければ座学行なってもログブックに記載できません。
教官の免許を持っていなければ、事業用パイロットも、自家用パイロットも、定期運送操縦士も訓練生パイロットも一緒です。教官以外に教わっていいことなんて一つもありません。逆に変な知識を植え込まれて大変なことにもなります。
もちろん日本にいるアメリカの教官ライセンスを持っている方から教わるのであればお金を払うに値します。
それ以外の人であれば価値がありません、もし教わりたいのであればボランティアでやっていただける方を探しましょう。そんな人はいないと思いますが、、、
今回のまとめ
今回は渡航申請、訓練申請、日本での座学について書きました。渡航申請・訓練申請は自力でできる。日本での座学は学科試験対策以外を教官免許のない人から教わるのは無意味ということです。
次回は曲者I-20とTSAについて書いていこうと思います。
次のブログは
フライトスクールの選び方 基本編 その1.5(I-20とTSA)
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